お大日位置 (クリックで拡大)


お大日の場所の確たる根拠は無いが,神社案内とGoogleの航空写真を元に推測すると,坂井の北部に東向きと思われる跡地が見られ(下写真A),ここがお大日場所と思われる(参考:中村寶水,境郷研究).この地の(東に向いて)右隣の草地には半分ほど土に埋まった判読のつかない高さ50cmほどの石碑らしきものが立っている.ここは古くから犬猫の埋葬地と呼ばれているとのことで,「お大日の隣に斃獣(へいじゅう,死んだ獣)の埋葬地がある」という言い伝えに合致する.


お大日位置とその周りの拡大 (クリックでさらに拡大)


なお,A地点は北緯36.19449,東経139.9825である.田畑の変化は激しくこのように写真に見られる模様が何時(いつ)消えてしまうか懸念される.そのためこの地点を明確にしておいた.
 なお,「神護景雲年間,常陸の群境を旧川に随って改修」とは図説「結城・真壁・下館・下妻の歴史」(2004年2月13日発行)によれば,今の結城市水海道・大渡戸付近から下妻市桐ヶ瀬・赤須付近までの約3Kmにわたる改修のことであると記されており,これが定説となっている.しかしながら,この改修により河の流れの変化,またなおも続く氾濫も考えられるから,神社案内にあるように同時代に糸繰川と子貝川合流付近の改修工事も上記改修に関連し行われたとすることはそれほど無謀な想像ではないではなかろうか.

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