下記のURLの方がこの文を現代語訳されております(ただし現在アクセス不可).
http://gunung-rinjani.cscblog.jp/content/0002562499.html
その訳を以下にコピーさせていただきました.

武烈天皇壬午の歳,陰暦の2月3日。筑波山に厚い雲がかかっていた。
波に任せて魚を獲る舟が浮かんでおり、そこから網が打たれたとき、

忽然として波が起こり,鶏の大きな鳴き声が水面をつたって聞こえて来たので
何事かと漁夫がそちらの様子をうかがうと、

赤い顔で頭髪を逆立てた神が、右手に鉾刄、左手に赤白絲を持ち、
白い鶏に乗って来て、湖の中州に出来た島に登って

「人々は邪道に墜ちて(堕落して)国が危う状態である。
ぜひとも祝言の歌と舞いで天・地・人を結び1つとなり王道を再び
振るい立たせよ。」と言い残すと筑波山の上にかかった雲の中に消えて行った。

すると一人の老いた漁夫が、おのずから祝言祭式に必要なことが全て解るようになり

地元の人たちを導いて、神さまが降りた島を整え、三極(天地人)の祭礼を行った。

老人は、たまたま持っていた杖で地面を穿つように下ろすと
清水が滾々(こんこん)と湧き出してきた。

この水を口にすれば、よく飢を癒し、万病がことごとく治った。
それ故に「幸井島」名づけられ,湖の当りを開いて水田を作り
人家軒が並ぶようになった。

この事から、春と秋に祭りをおこない、一年の豊穣を祈るようになった。


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